これから家を建てる方へ・・・屋根屋目線からの注意点とアドバイス出来る事!

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これから家を建てる方へ・・・屋根屋目線からの注意点とアドバイス出来る事!

理想の屋根は?




私は前にも話した事がありますがいま屋根屋をやっています。(いつまで続けるかは分かりませんが)
詳しくはこちらの記事「あなたの家の住宅営業マンは大丈夫?トラブルを避ける為の悪質リフォーム業者の見分け方は・・・」を参照して下さい。

私の立場としたら下請け業者なのでハウスメーカー(設計者)の指示に従いながら屋根を葺(ふ)きます。ただ仕事を行う上で設計者は何も考えていないケースが非常に多く見られます。正確に言うと後々のトラブルを考えずに設計してると言う事です。

今回は屋根屋目線がメインになりますがこれから家を建てる方に対しての注意事項をお話させて頂きます。住宅営業マンは残念ながら無知な人が非常に多いのです。ハッキリ言ってキャリアなどあまり関係ありません。何十年もやっていても無知な人はたくさんいます。設計を住宅メーカーに丸投げしてしまうと後々痛い目に会う事は少なくありません。家はかなり高い物なので失敗はしたくないですよね?長くもたせたいですよね?また近所の人とのトラブルにもなりたくないですよね?

マイホームを建てて喜んでいる様子


そのポイントをこれからお話します。


①建物の形状は基本的に直方体にし屋根は2階のみに付ける

住宅には見た目を重視して複雑な形状をしたものもたくさんあります。ただ1つ頭に入れてもらいたい事は家を作る作業はみなさんが思っている以上にずっと原始的です。複雑にすればする程継手に隙間が出来やすく故障の原因になります。また物理的に見ても直方体に近ければ近い程耐震性が増してきます。

また屋根も1階部分に付ける事はあまりお勧めしません。理由は後で詳しくお話します。基本的に直方体の形状を意識していけば屋根も必然的に1階部分にあまり付ける必要はなくなります。


②家は敷地内ギリギリには建てない

家を建てると当然の事ながら雨や雪は屋根から落ちてきます。これらが隣の家とのトラブルに繋がる事は少なくありません、というか今までかなり見てきました。なので隣の家との距離は十分にとっておいた方が賢明だと思います。また家を建ててから修理を行うときには足場を組む事もかなりあります。足場を組む際に敷地からはみ出してしまうとわざわざ隣の家の人に承諾を得なくてはいけなくもなります。こういった面倒事は事前に避けておいた方がいいと思います。


③雨や雪は落としても問題が無いところに落とす

特にこの部分は大事だと思います。②の内容とも被りますが隣の家に向かってわざわざ雨や雪が落ちる構造にする事は絶対に避けた方がいいと思います。一応雨や雪が落ちるのをコントロールする為に「雨どい」や「雪止め」もいうのもありますが完璧な物ではないという事と余計なお金もかかります。実を言うとこれらも設計の仕方次第で付ける必要が無くなるケースがかなりあります。


④工期は十分に与える、雨や雪が多い時季に家を建てない

家を建てるのは人間の手作業が主になります。なので工期を短くして良いことなど何もありません。具体例を挙げると必要な材料をとるのに材料がくるまで待たなければならないケースも出てきます。こういった場合にはやむを得ず工程順を変えながら進める場合も出てきます。順番が逆で進めてしまうと当然やりづらくなり出来が悪くなる場合があります。

また雨や雪が多い時季に家を建てるのもお勧めしません。基本的には壁や屋根を貼るときに天気を見ながら行います。水が入った状態で塞いでしまうと後々家が痛みやすくなるからです。ただ途中で降ってくるケースもあります。工期を与えないとやむを得ずに途中で降りそうな日に行う場合も出てきてしまいます。




これらの事は非常に大事な事だとは思いますが設計者はこの辺に無頓着な人がとても多いのです。実際に私は最近新築住宅の屋根を終えたところですがこの住宅でも問題があります。まず1つは玄関の正面(人が出入りする所)にわざわざ雨が落ちる構造にしている。もう1つは2階の屋根が隣の家に向かって雨や雪が落ちる構造にしている。この建物を見て真っ先に家主さんは気の毒だと思いました。

どちらも設計を変えるだけで何も無いところに落とす事が可能な土地であり、また可能な家の構造でもありました。ただ単に設計が悪いだけなんです。ちなみにこの設計者は何十年もやっているベテランでもありその会社の会長でもあります。だからなおさら腹が立ちます。過去のトラブルに対して何も学習してないんですよね。


という事なので家を建てるときにはある程度は家主さんもいろいろと情報を得ておいた方がいいと思います。


これから屋根の基本的な知識を簡単に説明します。


(下画像参照)

大きく分けた分類の屋根の形


大きく分けると屋根はこれらのパターンです。複雑な屋根はこれらを組み合わせています。雨や雪は高いところから低いところに落ちるので基本的には赤い矢印の方向に落ちてきます。

ただ屋根屋目線で推奨するのはシンプルな片流れ屋根か切妻屋根です。 これらの特徴として水漏れがしづらくなる事と雨や雪を分散しながらある程度まとめて落とす事が出来ます。 基本的に切れ目が入れば入る程そこから水が漏れやすくなりますので複雑な形状は避けた方がいいと思います。


悪い例として切妻屋根を組み合わせると下の画像の様に谷が出来てしまいます。

屋根の谷の例

谷にはまず切れ目が入っているのでその時点で水が漏れやすくなります。また画像の矢印の様に谷を挟む両方の面から水が合流してくるのでドカッと雨や雪が落ちてきます。この谷が2階の屋根にあって1階の屋根に落ちてきたら最悪です。当然1階の屋根が傷む訳です。過去にこれが原因で壊れたのを何度も見た事があります。

という訳なので屋根はシンプルな構造にして出来れば2階のみにする事をお勧めします。また上でも少し触れましたが1階に屋根を葺く事をお勧めしない理由として工程順は屋根を葺いてから外壁を貼るからです。つまり屋根が外壁より潜った構造にしないといけません。ところが外壁がある1階の屋根を葺き替える場合はこれが出来ないので外壁を切り込んだりしなくてはいけません。切るという事はそこから水が入りやすくなる場合があります。それなら最初から1階に屋根を付けない様にしておけば問題はありません。


1階屋根と外壁の画像

1階屋根と外壁の様子

なので屋根は2階のみが理想です。


まとめると




こういう家

複雑な形状をした屋根の家


よりも・・・

こういう家

シンプルな屋根の家


の方がいいと思います。


ポイント

①建物の形状は基本的に直方体にし屋根は2階のみに付ける

②家は敷地内ギリギリには建てない

③雨や雪は落としても問題が無いところに落とす

④工期は十分に与える、雨や雪が多い時季に家を建てない




家を建てるときの設計はハウスメーカーに丸投げはやめましょう!

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4 Comments

がちょー  

こんばんわ~

屋根屋の黒猫さま、こんばんわ。

屋根の記事、勉強になりましたよv-290

うちは、ミサワホームにだまされました。
親戚のよしみでミサワにしたら、住んですぐに雨漏りしましたよ

親戚のクソオヤジを呪ってる今でありました(笑)
やはり、大手はやめましょう!




2017/04/30 (Sun) 22:17 | REPLY |   

黒猫  

がちょーさんへ

それは最悪ですね!
雨が降る度にヒヤヒヤものですね(・_・;)

また1度漏れると葺き替えない限りなかなか直らないんですよね(>_<)

2017/04/30 (Sun) 22:26 | REPLY |   

えいしん  

「雨漏り」とても重要な問題ですね!

えいしんです。

屋根の記事、とても参考になりました。
見た感じ、「カッコ良い」だけでは、
「雨漏り」の危険が大きい感じですね!
「シンプルイズベスト!」でしょうか。

それでは、お疲れさまでした。

2017/05/01 (Mon) 03:25 | REPLY |   

黒猫  

えいしんさんへ

「シンプルイズベスト」
その通りです(^^)

この業界にいると複雑な形状の建物を見ただけいろいろな問題が浮かんできます(^_^;
例えばドカ雪が降ったら雪はこの辺に落ちるからこの部分が破壊されるだろうな、とか。
人事ながらいろいろと心配してしまいますね(^_^;

2017/05/01 (Mon) 16:31 | REPLY |   

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